■■ 無職牛乳 ■■ -56ページ目

幸せの基準

祖母の法事が執り行われた際、何故か男チームに組み込まれ昼間からビールを
片手にお寿司をつまんでおりました。そこに登場した母方のイトコである中学生の
女の子。志無巻に年齢を聞くので正直に「今年で28よ」と答えたところ…


「え?!28?ふのりオネーチャンは何で結婚してないの?」
「何でって…アキニーチャン今年30だよ。アキニーチャンには聞かないの?」
「だってアキニーチャンは男だもん。ふのりオネーチャン女だから…」


こうきやがったのでございます。さすがこの年代の女子は容赦がありません。しかし
男女平等だ、女性の社会進出だ、と言われて久しいというのに、この世代が未だに

「ある程度の年齢の女は結婚している」という先入観に支配されているとは何とも

嘆かわしい!悪い芽は早急に摘んでしまわねば!


志無巻 「なんで女は結婚してなきゃいけないの?」
中学生 「結婚したら幸せになれるんでしょ?」
志無巻 「誰が決めたの?」
中学生 「え???みんなそう言ってるもん!結婚したら幸せになれるって!」
志無巻 「みんなって?自分の意見じゃないの?結婚と幸せはイコールだと思う?」
中学生 「・・・・・・え?え?・・・どうなんだろう・・・」
志無巻 「そもそも幸せの基準なんて人によって違うものじゃない?」
中学生 「幸せの基準?」
志無巻 「そう。人の意見じゃなくて自分が幸せだと感じられ…」


さてこれから!というところで「コラ!ふのり!!うちの娘にいらんこと教えるな!」という
叔父の一喝にあい、幸せについての講義は強制終了。「いらんこと」ではありません!
今年で18歳になる彼女は果たして彼女は自分で考えられる女に成長できたのか。
自分なりの幸せの基準を見つけていてくれることを願ってやみません。

広告の解釈

テレビ断食 を行っている志無巻にとって電車の中吊り広告は世の流行との数少ない接点

貴重な情報源でございます。しかしクビを傾げてしまうものが多々あることも否めません。

おかしなコピーをみるとついつい心の中で返事をしてしまうのでございます。
 
この夏!モテ髪で勝負 ⇒ モテ髪だけでは勝負できません。
 
愛されるメイクはブラウンで決まり! ⇒ 愛されるメイク?メイクが愛されるのか?


スタイリストが選ぶ一押し夏アイテム ⇒ 志無巻、自分で選びます。
 
今年こそ意思のある恋をしよう! ⇒  今まで何してたんですか?
 
30歳、カジュアル攻略法  ⇒ 攻略するほどのことか?
 
これから流行るもの100  ⇒ あたらなかったら責任とってね。
 
あなたの幸せ革命 ⇒ 自分でやります。ほっといてください。
 
この夏あなたが買うべき服の全て ⇒ 全て買ったら必ず破産します。
 
センスたっぷり大人スタイルの部屋  ⇒ 大人の基準はどこですか?
 
世界3大都市オシャレスナップ ⇒ 真似をしろとでも?
 
リラックスの空間、郊外マンション  ⇒ リラックスを得るために遠くへ行けと?
 
夏の京都グルメ ⇒ あの閉ざされた土地で本当に美味しい店なんて
                 イチゲンでは入れません。入れたところでイビられます。
 
電車の中で険しい顔をして中吊り広告を読んでいる女がいたらそれは志無巻かも

しれません。

テレビ断食

皆さんは毎日テレビを観ていますか?観ない日はありますか?
 
志無巻はテレビ断食を始めてはや6年。別にテレビが買えないわけではありません。

やはりDVDや映画は大きな画面で見たいので一応テレビは所持しております。ただし

テレビは動画再生機器という扱いのため開き戸の中に鎮座しております。
 
そもそも志無巻も昔はテレビっ子でございました。テレビから悪い電波が出ているとは

思っておりません。アンドリュー・ワイル博士の著書に「癒す心、治る力」という一冊の

本がございまして、その中に「ニュース断食療法」というのがあるのです。この療法

ニュースを断つことによってメディア(が流す陰惨なニュース)から無意識のうちに受け

ているストレスを回避するというもの。簡単に出来そうなのでやってみることにしました。
 
ところが、ニュースだけを観ないというのは結構難しい。不用意にテレビをつけていると

急にニュースが始まったり、慌ててチャンネルを変えても変えた先がまたニュース…

これって余計にストレス?しかしここで挫折するのもどうかと思いテレビそのものを断食

してみることに。要は考えるのが面倒になっただけなのですが、気がつけばテレビ断食

6年目。けっこう快適。志無巻はテレビ断食を通して、時間を有効に使うことの意味が

見えてきた気がします。ニュースは新聞やネットで自分でチョイスできますし、ドラマや

バラエティーなど見なくても命に別状はございません。
 
しかし弊害が1つ…タレントの名前がさっぱり解らないのでございます。特にここ5年

ぐらいでテレビに登場された方に至っては名前と顔の一致以前の問題です。数年前

同僚の男性から「モーニング娘」について話しかけられ「女子アナのグループですか?」

と聞いたところ露骨にイヤな顔をされ非常に冷たい視線を頂きました。わからないから

聞いたのに!と立腹した志無巻ですが、後で友人に聞いてみたところ世間では大流行

中だったようでございます。テレビ断食も1週間ぐらいならそんな症状にも陥りませんし

心が疲れたら、軽いテレビ断食如何でしょう?

言霊の効用

日本では昔から「言霊」という言葉もあるように、人の発する言葉には力があると
申します。迷信だと侮るなかれ、この言霊ちゃん。意外と威力を発揮します。


どうしても某ベーカリーショップのランチが食べたいがために「東京駅付近で働く」
と言い張り、そのお店から徒歩5分のところで働くこととなった志無巻。さらには
「死に場所はフランス」と言い残し、住み込みの仕事を見つけて日本を脱出した
友人。「絶対、結婚する」という決意表明の後、フリー状態から1年足らずで人妻の
肩書きをモノにした友人。数え上げれば枚挙に暇はございません。


言葉に霊が宿るというよりも、口に出し言葉にすることで自分自身への確認と
周囲へのアピール、さらには自己暗示の効果も期待できる優れもの。しかも
完全無料!でございます。使わないテはありません。しかし、この言霊、当然
悪い方にも作用いたします。自らを貶めるような発言や否定的な発言をしていると
自分の首を絞めることとなるのでございます。


事あるごとに「でもブスだし」「どうせ私なんか」「だけど頭悪いから」「だってデブだし」

といった「でも・どうせ・だけど・だって」という否定的な接頭語のつく自己否定的発言を

する女性がおりました。当初そんな印象は無かったにも関わらずあまりに連発される

自虐的発言に気が着くとその女性の印象が「ブスでバカでデブ」になっていたので

ございます。たかが言葉、されど言葉。言霊を侮るべからず!でございます。


志無巻ここ数年、何かと「お金がない」という発言をしているせいか、どんどん貧しく
なっているような気がしてなりません。先日思わずポロリと友人に漏らしてしまった
「優雅な暮らしのためだけに脳ミソを使いたい」が実現される日はやってくるのか?
実現された暁にはこちらでご報告したいと思います。

面接官はエクソシスト②

話はトントン拍子に進み「能力により相談」とされていた給与の額を詰めるのみとなり

ました。話が早い!いくら欲しいか聞かれたので正直に、しかも少々の遠慮を含み

「額面で25万」と答えたところ…面接官の態度が豹変したのでございます。狐つき?

エクソシスト?何かが取り付いたとしか思えない豹変ぶりに志無巻、対応不能!


    「君ね、今時ワープロをソラでタイプできるコが18万でも

     いいから雇ってくださいっていう時代だよ。わかってるの?

     君にそんな技能あるの?え?」


ワープロって…タイプって…「ソラ」とは、もしかしてブラインドタッチのことですか?

そんなのいまどき小学生でもできちゃいますけど??あまりの急展開に驚いて反撃も

出来ず呆然と固まっていると勝手に何か解釈したらしく


    「できないでしょ?あたりまえだよね?そんな特殊技能が

     あってすら18万だよ?金額が譲れないなら人事担当との

     面接は意味無いからね。とっとと帰って、ホラ!」


叩き出されるようにしてその会社を後にするもしばし呆然。前半みせた怖い程の怖い

ほどの褒めちぎりは一体何だったのでしょうか。半年ほどして所用でハローワークに

出向いたところ新着求人としてこの会社の求人を発見。また募集してやがる…どうやら

特殊技能18万円は使い物にならなかったか辞めてしまった模様です。あの面接官を

思い出し心から不採用を喜んだ志無巻でした。