エコとエゴの狭間 | ■■ 無職牛乳 ■■

エコとエゴの狭間

ここ数年ですっかり定着した感のある「ロハス」という言葉。地球環境問題だのエコロジー
だのといった一見正しそうなこの言葉たち。志無巻、大嫌いなのでございます。地球の

温暖化や、環境保全に興味がないというわけではないのです。好んで動物園に通う程度

には動物を愛しておりますし、その動物が暮らす自然環境、ひいては地球温暖化だって

気になります。カエルのツボカビだって心配しています。ただ志無巻は「自分は地球に

優しい」と自負している方たちからエコではなくエゴを感じることがイヤなのでございます。


「家庭排水が水質汚染を招く!」
だからといってオイリーパスタを食べた後の皿を熱めのお湯でいつまでもひつこく
洗うのはいかがなものか?そのお湯を沸かす為ににいくばくかの資源がムダに
なってはいませんか?


「マクロビオテックに則り玄米を!」
ご本人の自由ですが、土壌の有害物質はお米の胚芽部分に蓄積するはず。
安全でおいしい玄米を入手するのは至難の業なのではないでしょうか。胚芽を
取り除くことで安全度もおいしさもUPし、おまけに消化の良い白米を親の敵かの
ように非難しなくても良いではありませんか。


「ホットヨガでロハスな健康生活」
数年前より流行しているヨガですが、あれはオシャレ筋トレですよ。もしくは
オシャレ体操。そのヨガをホットにすることで発生する二酸化炭素について
考えていただきたいものでございます。湿気の多い日に外で太極拳でも
やってなさい。


エコとエゴの狭間で漂う日本人。そんなにエコロジーな暮らしがしたいなら江戸の暮らし
を踏襲し「購入・消費」をするのではなく「再利用」をすればよいではありませんか。そして
それを黙って実践する奥ゆかしさが欲しいと思うのでございます。