都内格安物件・怪奇現象~その1~ | ■■ 無職牛乳 ■■

都内格安物件・怪奇現象~その1~

引越しをして約一ヶ月。3回の模様替えを経て、モノの配置も決まりようやく落ち着いた頃。

都内格安物件を見つけた自分に軽くご褒美でもあげようかと浮かれていた矢先に、この

物件が安い理由が判明する事件が起こりました。


事件の2日前。仕事を終えて帰宅してみると、換気扇に被せてあったカバーが落下。何で

だろう?と多少いぶかしんだものの、そのままカバーを再度設置しなおしました。その後
頂きものの観葉植物パキラにお水をあげようとしたところまだ黄緑色の柔らかい葉が2枚

真っ二つになっているではありませんか。もしや出勤の際に鞄でも当ててしまったかと思い

切れ端を探したのですが見つかりません。


切れ端は見つからないもののパキラの周りに不審な黒いツブツブが・・・パキラの土かしら?

さして気にも留めず、そのままバスルームへ。髪を拭きながら部屋に戻ると…ガサッ!という

音と共に何かが部屋を走り抜けて行くではありませんか!一瞬何が起こったか理解できず

ベッド上に避難した志無巻!ピンチ!さっきのは一体?小ぶりなボディー、茶色の背中、細い

尻尾、直線的なあの動き…どう考えてもネズミでございます。


黒い彗星対策として入居前に隙間チェックをし、部屋ごと殺虫を施したというのに…相手が

哺乳類では意味がありません。その日起こっていた怪現象の全ての答えはネズミだった

のでございます。換気扇のカバーは彼らが運動会をしたためでしょう。パキラの葉も黄緑の

柔らかいところだけを彼らのおやつにされてしまった模様。もちろんツブツブは土などでは

なく彼らの排泄物です。


そして翌日、帰宅した志無巻が目にしたものは、葉脈を残して綺麗にかじられたパキラの
若い葉と黒いツブツブ。硬い葉の上に乗っかって若葉を食べている図を想像すると可愛い
らしい気がしなくもないですし、黒い彗星に比べれば全然愛せます。お米もパキラも食べて
くれてかまいません。できることならば共存したいのですが…排泄物は困ります。やはり
お部屋からは出て行っていただきたい。


つづく→